学校ハーブ園プロジェクトの広がり


代表の西口みちえです。なんと・・・ブログの更新1年ぶりとなってしまいました!!Facebookやインスタでの投稿は定期的にしていたのですが、ブログは情報をある程度まとめて書こうなんて思っているうちに、時間が経ち過ぎました。。。

この一年間、何もやってなかったわけじゃないです(当然ですが)。それどころか、学校ハーブ園プロジェクトに関しては、大きな成長を遂げた一年でした。

<コッコン州の学校のひとつ。緑のカーテンとしてバタフライピーのハーブが使われています>

学校ハーブ園プロジェクトのリーダー的存在のバイヨン中学校での活動の様子が各方面で知られるようになり、カンボジアとタイの国境コッコン州の教育局から、州下の全部の学校でハーブ園プロジェクトをやりたいという打診を頂きました。多数の学校が同時に始めるとスタート時のケアをできないので、まずは準備が進められそうな学校から始めてもらっています。

<コッコン州の学校で、先生たちとミーティングの様子>

学校の美化緑化に積極的に取り組んでいる、シェムリアップにあるオーサマキ小学校とのつながりもできました。オーサマキの校長先生がバイヨン中学校を見学訪問して、交流の機会を作ったのは今年の7月です。

<バイヨン中学校の校庭で、オーサマキ小学校の校長やJVC Cambodiaのスタッフさんたちと>

<バイヨン中学校校庭のハーブ乾燥の様子を見学>

その後、オーサマキ小学校を私が訪問させてもらいました。バイヨン中学校と同じシェムリアップ州に位置するとはいえ、市内から車で一時間かかるこのあたりの村は、収入確保のために男性のほとんどがタイへ出稼ぎに行き、女性と子ども、お年寄りだけが村に残る貧しい地域だそうです。このエリアに入っているJVC Cambodiaという日本のNGOが、村に農業指導などを長年続けてこられました。オーサマキ小学校を私たちに紹介下さったのも、JVC Cambodiaです。オーサマキ小学校は、例にもれず国からの予算が乏しく、貧しい村なので学校への他の収入源もなかなか見つけづらいようですが、先生たちが知恵を絞って、手に入るもので校庭を緑化したり、村人から少額の寄付を集めて簡易校舎を増設したり、空き缶などのリサイクルで少しずつ運営費を貯金したりといった自助努力を続けています。

<オーサマキ小学校の校庭。ハンギングポットはペットボトルを再利用>

<教室が足りず、村人からの寄付で作った増設校舎>

先生方の頑張りを見て、JVC Cambodiaがオーサマキ小学校を学校ハーブ園プロジェクトの候補に推薦くださいました。実際に学校へ来てみると、お金はかけていないけれどアイディアと愛情に溢れた工夫があちこちに見て取れて、私もとても感動しました。幸い水設備は整っているので、学校ハーブ園を始める環境はばっちりです。「学校ハーブ園、こちらのオーサマキ小学校でもぜひ、一緒に始めませんか?」と校長先生にお伝えしました。校長先生は、すでに学校ハーブ園に強い興味とやる気を持っていたようですが、ハーブ園には不向きと言われたらどうしようという不安もあったのかなと思います。ずっと表情が緊張していましたが、「一緒にやりませんか?」と言った時、初めて嬉しそうな笑顔を見せてくれました。良いお付き合いができたらいいなと思います。

※学校ハーブ園プロジェクトは、Roselle Stones Khmer社が進める社会貢献事業です。

目的

1. 学校の美化緑化

2. 伝統文化の継承(カンボジア伝統薬草医療)

3. 補助的な学校運営費の創出