Demeter ~私たちのはじまりについて


私たちの会社は、約1年半前、Demeter Cambodiaとしてスタートしました。2013年当時、私はNGO職員としてカンボジア地方部にある診療所の運営に関わっていました。カンボジアの地方部には、病気や怪我をしても診察費が払えないために病院にかかれない人が多くおり、そのような人たちにも適切な医療を届けたいという想いから建設された診療所は、運営費用を賄うための手段を探していたんです。

診療所の周辺にはレモングラスやミント、パパイヤなどなど、たくさんのハーブが生えていました。これらを製品化し、その収益を診療所へ還元できないか?と考えていた2013年、当時カンボジアへ移住したばかりのビジネスパートナー、銀と出会いました。彼女は日本でハーブを学び、ハーブを使ったレシピ開発などをしてきた人です。デザインも専門にしている彼女がハーブティのブレンドと、パッケージのデザインを担当してくれることになりました。

ハーブのブレンドとパッケージデザインを担当する銀:ディスプレイ作業中

ハーブのブレンドとパッケージデザインを担当する銀:ディスプレイ作業中

製品のブランド名については、古典ギリシア語で「母なる大地」を意味し芳情をつかさどる女神Demeter(デメテル)に決定。自然の恩恵を受けた製品を作り、Demeterの名前に恥じないようにしよう!と決意も新たに盛り上がります。ロゴにはハイビスカスティの原材料であるローゼルをあしらい、女性らしいネーミングとロゴで、2013年10月にDemeter Cambodiaはスタートしました。

demeter_logo

当初は原材料の種類も限られていたことから、まずはシングルティからスタート。2014年に入ると、カンボジア老舗のフリーペーパーマガジンNyoNyumさんが運営するギャラリーカフェでの計り売りを受けて下さいました。そして6月には、カンボジアに進出したイオンモールの中のNyoNyum Souvenir Shop(おみやげ物店)でもDemeterハーブティを置いていただけることに!

無農薬で育てられたレモングラス。パッケージはシンプルですが、ひとくち飲むと口いっぱいにレモングラスの香りが広がります。

無農薬で育てられたレモングラス。パッケージはシンプルですが、ひとくち飲むと口いっぱいにレモングラスの香りが広がります。

また、同年3月にはCaTHA(カンボジア伝統医療協会)が『地雷の国カンボジアを薬草の国へ』プロジェクトを実施している、カンポット州の小学校でのワークショップに参加させて頂き、この学校の校庭で育てられたハーブを仕入れられることになりました。

2015年7月には、このハーブ事業を会社として独立させることになりました。このときには、ハーブティ以外にフルーツビネガーと酵素の事業(Sucoo)も新たにできていたため、会社名はRoselle Stones Khmer(ローゼル・ストーンズ・クメール)とし、ハーブブランドDemeterとビネガー・酵素ブランドSucooのふたつのブランドをもつことになりました。